「紅参」って?その効果や効能は?副作用はあるのか調べたら…
「高麗人参が体に良い!」とはよく聞く話。
でも、アラフォーになって実際に高麗人参に興味をもってみると、ほとんど何も知りませんでした。
そういえば「紅参」ともよく聞くけど、別の種類の人参なの…??
そもそも、紅参にはどんな効果や効能があるの? 副作用がないか心配…。
といった疑問点について、ガッツリ調べてみることにしましたよ。
高麗人参って?
高麗人参は「高麗」とあるように、中国の遼東から朝鮮半島にかけての範囲が原産地となっている滋養食です。
日本では古来から朝鮮半島からの輸入に頼っていましたが、江戸時代に栽培が始まりました。
ちなみに、私たちが普段食べているオレンジ色の「にんじん」。
それはセリ科で、ウコギ科の高麗人参とはそもそも全く別の種です。
「にんじん」は、西洋から入って来たとき、形状が高麗人参と似ていることから「せりにんじん」と呼ばれていました。
時代が下って、「せり」が省略されたわけですね。
「紅参」って?
「高麗人参」ではなくて「紅参」という名称も聞いたことありますか?
紅参とはですね、高麗人参の別の品種名…とかではなく、
高麗人参を加工した後の名称です。
高麗人参は、収穫してすぐの状態を「水参(スサム)」と言いますが、水分が75%もあるので、とてもとても長期保存などできません。
そこで、乾燥させて長期保存が可能な状態にします。
乾燥によって栄養も凝縮されます。
このとき、皮を剥いて乾燥させたものを「白参(ペクサム)」、
皮を剥かずに丸ごと洗浄、蒸してから乾燥させたものを「紅参(こうじん、ホンサム)」と呼ぶのです。
高麗人参は中心部より皮にもっと多くの栄養が含まれているため、皮を剥かない紅参の方が栄養が高いです。
そして紅参になるまでの工程で栄養成分が凝縮されたり、驚くことには薬効成分の量や種類が増えていくのです。
そのようなより良い品質の紅参に加工するには、深い知識と高い技術が必要とされるわけです。
ちなみに上手に加工された紅参は、先の方が光に透かせるほどの半透明な赤色になっています。
↑ こんなにキレイ!
どんな効能や効果があるの?
高麗人参関連の商品を見ると、
・「善玉菌を増やして成人病の予防」とか
・「冷え性の改善」
・「便秘の改善」
・「貧血、立ちくらみの予防」
・「自律神経失調症の改善」
・「糖尿病の予防と改善」
・「神経痛、リウマチの改善」
・「アレルギーの改善」
・「肝臓の機能強化」
などなど、その効能・効果は実にさまざま。
まさにスーパー万能薬です。
でも、果たして本当なんでしょう?
売りたいから色々付け加えてるんじゃないの?なんて、消費者としてはちょっと疑っちゃいます。
なので、より客観的な情報を求めて国立栄養研究所のホームページをのぞいてみたところ…
「疲労回復効果」や「強心作用」があると言われている と書いてありました。
つまり、
・最近疲れやすくなったり
・血液の循環が悪くて冷え性だったり
という場合に効果が大いに期待できるのです!
副作用はあるの?
高麗人参入りのサプリや健康食品メーカーの広告などでよく見かける謳い文句として
「高麗人参(紅参)は健康食品、つまり食べ物なので、副作用がありません」
ていうのがあります。
これって本当なんでしょうか??
大事なことですよね。 詳細を調べてみました。
結論から言うと、高麗人参には副作用はありません。
しかし、だからと言っていつでも誰でも好きなだけ摂って良いわけでもありません。
例えば実際問題として、「摂取後に具合が悪くなった」という苦情が寄せられたことがあることが明らかになっているんです。
データがちょっと古いのですが、2001年~2006年までの5年間で、高麗人参を含む健康食品を摂取して具合が悪くなったなどの報告が103件寄せられています。
(2006年、全国消費生活情報ネットワーク・システム調べ)
その症状としては、
血圧・血糖値の上昇
下痢
発疹
吐き気
便秘
顔のかゆみ・腫れ
などでした。
しかしこれらは副作用ではなく「好転反応(メンケン反応)」であることが考えれます。
好転反応とは東洋医学独特の考え方ですが、治療の過程で一時的に身体に出る変化です。
これは、弱ったりバランスの崩れた身体を急速に元に戻そうとして起こるものと考えられています。
つまり、高麗人参が効いていることの証しとも言えるのです。
そんな好転反応には具体的にどんなものがあるか知っておくだけでも役立つと思います。
・だるさ ・眠気 ・便秘 ・下痢 ・胃の不調
・利尿作用 ・むくみ ・頭痛 ・肌のかゆみ、湿疹
・血圧の上昇 ・下降 ・めまい ・動悸 ・頻繁なくしゃみ
・目やに・鼻水
(参考サイト:金氏高麗人参㈱研究開発室)
実際に反応が出てしまうとびっくりしてしまうかとは思いますが、
「ここで辞めてしまっては治るものも治らないから続けるべき」
ということも言われています。
こうした症状が出た場合は、まず摂取量を減らしたり、摂取する時間帯(空腹時と満腹時)を変えるのが手です。
それでも不安なら、お医者さんの判断を仰ぎましょう。
高麗人参は、上手に付き合えば毎日の元気の心強い味方だということが、飲んで分かりました。
だるいなか頑張って動くと、辛いだけでなく効率が下がって時間がもったいなかったです。
元気にテキパキ動いて、自分の時間もしっかり作って楽しむ毎日を過ごしてみませんか?